劇団らせん舘について

現代演劇の創造を目的として初め兵庫県尼崎市にて設立。

1989年から、ヨーロッパ・アジア・アメリカ・オセアニアの18カ国41カ所、日本33カ所以上で公演やワークショップを実施。

1994年からベルリンとカネット・デ・マール(バルセロナ)で演劇研究と創作。

2002年からベルリンで演劇創造活動をしている。ベルリン、関西のほか、世界各地で日本語、ドイツ語、スペイン語など多様な言語を用いながら公演。言語や文化の境界で効果をもつ演劇を創作することを、劇団の演劇創造の動機としている。


 

劇団らせん舘の演劇•演出の考え方は、”今”を発見することです。

どこに、舞台上のシチュエーションで会話した言葉の”今”があるのか。

どんなふうに今その言葉を体験するのか。

今何をそこで発見するのか。

どのように今それをつかむのか。

それはいったい今、可能なのか。

今という状態が並列しているところに、過去ー現在ー未来が生まれる。

舞台上で声•身振りが生まれ、ニュアンス豊かな身体が舞台上で展開する。歌、ダンス、音楽がある、ドイツ語、日本語、スペイン語、英語による演劇。


 

演出 嶋田三朗(代表)

俳優 市川ケイ、とりのかな、フランチスカ•ローザ


 

レパートリー:

夕陽の昇るとき 

白熊のトスカ

カフカ開国

サンチョ•パンサ

旅をする裸の眼

セロ弾きのゴーシュ


 


2014年公演作品: 

「夕陽の昇るとき」 は、

 母と娘、たぬきとラーメン屋、嫁と姑、少年と先生、などの会話を通して、福島の原子力発電所事故の後の日本の様子を描いた作品です。 劇団らせん舘はこの戯曲を多様な動き、ダンス、音、浄瑠璃、歌謡の表現とパーカッションや笛の音楽で公演します。

  6月のベルリン公演では、ドイツ語で公演します。


 

「夕陽の昇るとき」公演に寄せて

 現代の私達は私達が解決してこなかった問題をたくさん抱えています。1995年1月17日の阪神淡路の震災に被災していたから切実に感じることのできる問題もあります。

 多和田葉子作「夕陽の昇るとき」は2013年5月に書き下ろされた最新戯曲です。アルファベットの題名はSTILL FUKUSHIMA Wenn die Abendsonne aufgehtとなっており6月にドイツ語でも書き下ろされました。

 合計10場の各場面は、それぞれの登場人物「二人の対話」と「幽霊ラジオのニュース」から成っています。各場面で、お互いが、質問したり、答えたり、意志を伝えたり、相手の考えていることを想像したり、率直に、ユーモアで、ずばり、トリックで、交わす会話を通して、現実をしっかり見て生きていこうとしています。

 わたしたち大人が、この劇のように人と直接会話して交流をしていく姿勢を持って多くの積もり積もった問題を孤独に抱え込まずに、わたしたちの日常の中に会話力エネルギーをでんと据えて、おもしろみがあり活力のある現代生活をしたいと願いながら、この最新作を公演します。


 


 

2014年8月


 8月27日から30日にスロベニアのリュブリャナ大学で開催された、第18回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(EAJS国際学会の一分科会として開催)にて、劇団らせん舘の演出家、嶋田三朗の特別講演がありました。講演内容は、ヨーロッパ日本語教師会ウェブサイトの「論文集」で公開されています。 http://www.eaje.eu/symposium/24 


 日時:8月29日 9:00〜10:30 

   特別講演:嶋田三朗

『日常から演劇へ、演劇から日常へ—近松門左衛門の浄瑠璃、秋浜悟史作「風に咲く」の関西弁、多和田葉子作「サンチョ•パンサ」の現代日本語•ドイツ語•スペイン語の演劇を演出してー』


 

シンポジウムについて: 

2014 Symposium on Japanese Language Education in Europe

Date:From 27th to 30th August 2014

Venue: University of Ljubljana, Slovenia

The Association of Japanese Language Teachers in Europe(AJE)

http://www.eaje.eu